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2016.09.03

インカレ2016

こんにちは!山本です。いつも早稲田大学自転車部のHPをご覧いただきありがとうございます。


もう9月になりましたね!早いものです。

大学の自転車界では一番アツい季節が終わりました、、、


さて今日は8月25日〜28日にかけて行われました、文部科学大臣杯 第72回全日本大学自転車競技大会の結果をご報告致します。


今年のインカレの会場は日本サイクルスポーツセンターで、25日〜27日のトラック競技はベロドローム、28日のロードレースは5kmサーキットで行われました。トラック競技は室内だったので、天気を気にしなくて良いのは最高の環境でした。笑

早稲田は大会の2日前に現地入りし、最終調整を行いました。やはりインカレ直前となると合宿とは違った雰囲気で、また会場の様子からも、インカレが始まるのだなと感じさせられました。


25日、インカレ1日目。

まず、最初の競技はスプリント予選。後藤 悠選手(3年スポ科)、田中 克尚選手(1年 スポ科)選手が出場しました。スプリントは基本2名で争い、先着したほうが勝利ですが、予選ではフライング200mのタイムを計測します。後藤選手は10"443で2位、田中選手は10"947で12位、共に1/8決勝進出となります。後藤選手は自己ベストでした。おめでとうございます!

続いて女子スプリント予選で中嶋 綺砂選手(4年 スポ科)、池田 ゆめこ選手(2年 スポ科)が出場し、中嶋選手は13"696で7位、池田選手は14"281で9位。中嶋選手は1/4決勝進出となりました。

続いてはタンデムスプリント予選。森 浩輔選手(4年 スポ科)と中井 琢選手(3年 スポ科)ペアで出場しました。このペアでのインカレは2年目で、森選手は4年生なので今年が最後のペアになりました。タイムは13"303で6位、1/4決勝へと駒を進めます。

次にポイントレース予選で、孫崎 大樹選手(2年 スポ科)が出場しました。ポイントレースは2kmごとにポイント周回があり、そこの着順でポイントが与えられます。ポイント周回でのスプリントや、他の選手とのポイント状況などを考えながらレース展開されていくことに注目されます。孫崎選手は途中ラップを付けられてしまうも、最後のポイントを獲得し、組の中で5位。決勝進出を決めます。

続いてはインディヴィデュアル・パーシュート予選です。初めに女子3kmから中嶋選手が出場し、4'13"493のタイムで8位でした。男子4kmでは伊藤 和輝選手(4年 スポ科)が出場しました。伊藤選手は4年間インカレでこの種目に出場していて、去年は4位、今年も期待がかかります。結果は4'48"878で13位で入賞には届きませんでした。今年は上位2名が大会新記録でした!

続いて女子チームスプリント予選で、中嶋選手と池田選手が出場しました。こちらも2年目のペアで今年が最後です。40"976で4位、3-4位決定戦に進みました。

さて最初に行われた男子スプリント予選の続きです。1/8決勝に後藤選手と田中選手が出場しました。田中選手は格上の相手との対戦となり、スタート直後に飛び出すという積極的な走りを見せてくれましたが、1歩及ばずここで予選敗退となってしまいます。まだまだ1年生なので来年以降に期待です!後藤選手は順天堂の選手に勝ち、1/4決勝に進みました。

1日目最後の競技、スクラッチ予選。スクラッチは今年からできた種目で、初優勝を狙い、強豪の選手が集まっていました。スクラッチとはトラック競技のロードレースとも言われ、決められた距離の中で着順を競います。早稲田からは伊藤選手が出場し、2組目で3着。次の日の決勝へ難なく進みました。




26日、インカレ2日目。

6時半から周回練習をし、朝早い競技に備えます。

最初に女子ポイントレースが行われ、中嶋選手と池田選手が出場しました。スタート直後、池田選手は集団に追いつくために脚を使ってしまい、そこから遅れ、DNFとなってしまいます。中嶋選手は最初から集団の中にいて、何度かポイント周回でスプリントに絡みますが、なかなかポイントを獲得できずにDNFという結果でした。

さて、インカレの注目競技、ケイリンです。

去年、1年生で2位入賞を果たした佐藤 啓斗選手(2年 スポ科)が出場します。

期待がかかる中、予選では去年3位の選手と同じ組みになってしまい、その選手に敗れ、2着。敗者復活戦に回りました。

続いて男子チームスプリントです。中井選手、後藤選手、手嶋 将大選手(4年 スポ科)が出場しました。去年とは異なるメンバーでの出場でした。47"132の大会新記録で見事5位入賞を果たしました!今回は上位6チームが大会新記録、上位4チームが学連新記録をたたき出すという熱い戦いになりました。

次に女子500mタイムトライアルに池田選手が出場しました。42"390で9位、惜しくも入賞には届きませんでしたが自己ベスト更新です!おめでとう!



男子1kmタイムトライアル。今年も熱いメンバーが揃う中、手嶋選手と佐藤選手が出場しました。手嶋選手は1'05"917で11位、佐藤選手は1'06"877で15位でした。今回も上位5名が大会新記録、上位2名は1分2秒代で学連新記録という盛り上がる種目となりました!

さて花形種目、4kmチームパーシュートです。早稲田からは去年のメンバー3人に新たに1年生1人を加えた伊藤選手、塩田 航平選手(3年 スポ科)、孫崎選手、中川 拳選手(1年 スポ科)というメンバーで出場しました。タイムは4'22"471。早稲田の部内記録を更新しての8位入賞となりました!今年に入ってからストイックな練習を続け、私もそのサポートをさせていただいた上でのこの結果はとても嬉しかったです。

続いてタンデムスプリント1/4決勝ですが、森選手、中井選手のペアは惜しくも法政大学のペアに敗れてしまい、5-8位決定戦に進みます。

続いてスプリントです。女子で、中嶋選手は1/4決勝で格上の相手と対戦します。始めリードしたものの、2着で5-8位決定戦に進むことになりました。

男子は後藤選手が1/4決勝に出場します。惜しくも2着となり5-8位決定戦に進みました。

ケイリン敗者復活戦。佐藤選手が見事1着を掴み、1/2決勝に進みます。

さて、この日一番盛り上がったと思います。男子ポイントレース決勝。予選を勝ち抜いた孫崎選手が出場しました。距離は40kmで160周。目が回りそうですよね笑

レースは前半から動き、逃げができます。そこに孫崎選手も加わり、1ラップ取ることに成功します。中盤はあまり動きがなかったので、後半順位がどう動くのか、注目でした。後半1着5点を含む10点以上のポイントを獲得し、3位入賞!今大会早稲田から初めての表彰台でした!本当におめでとう。

表彰式の後メダルをかけてもらって泣きそうになりました笑


続いて女子チームスプリントです。3-4位決定戦に中嶋選手と池田選手が出場し、43"95というタイムで4位入賞でした!

2日目最後の種目となるのはスクラッチ決勝です。伊藤選手が出場しました。競技が終わった選手や観客のみなさん一緒に応援します。

前半に1名のラップが決まってしまいます。伊藤選手は後半に前に出ますが、表彰台には届かず、結果は7位入賞となりました。




27日、インカレ3日目。

最初の種目はケイリン1/2決勝です。佐藤選手が出場しました。準決勝ともなるとかなり強豪の選手がいます。佐藤選手は5着となり、7-12位決定戦に進むことになります。

続いてタンデムスプリント5-8位決定戦に森選手と中井選手が出場しました。順天堂のペアに勝利し、5-6位決定戦に進みます。

ケイリン7-12位決定戦に佐藤選手が出場し、期待がかかります。見事1着ゴールし、7位入賞となりました!

タンデムスプリント5-6位決定戦に森選手と中井選手のペアが出場します。最終周回を知らせる鐘がなり、最終コーナーまでは追う展開になりますが、最後のストーレート、ゴール直前差しに成功し、先着!5位入賞でした!練習の成果が出たのだと感動しました!

女子スプリント5-8位決定戦では中嶋選手が出場し、3着でゴールしました。7位という結果でした。

男子スプリント5-8位決定戦に出場した後藤選手は、5-8位決定戦でも強い選手がいる中、2着でゴールし、6位入賞を果たしました!

早稲田大学からトラック競技の出場はこれで終わりました。

最後に行われた4kmチームパーシュート決勝では最後の最後に逆転、会場から大きな歓声と拍手の上がる白熱の試合となりました。

トラック総合成績で女子は5位、男子は6位でした。



28日、インカレ4日目。

インカレ最終日はロードレースです。ついに最終日がやってきました、、、。コースはサイクルスポーツセンター内の5kmサーキット。女子は12周、60km。男子は28周、140kmを走ります。

このコースは上りと下りしかないようなきついコースなのでなかなか完走は難しいコースです。今年同じ会場で行われた全日本学生RCS(ロードレースカップシリーズ)第2戦でも170名ほどの出走者のうち完走者は32名というサバイバルレースでした。今回はインカレということでさらに熱いレースが期待されます。天気は曇りで、そこまで気温も上がらず、選手にとってはちょうど良い気温だったのではないかと思います。

まず女子からですが、早稲田からは池田選手が出場しました。1周目を終えようとする時点で先頭から間を開けてしまします。結局4周目でタイムアウトになってしまいました。



男子は金子 智哉選手(4年 商)、伊藤選手、塩田選手、田中 英祐選手(2年 人科)、孫崎選手、中川選手、納家 一樹選手(1年 スポ科)が出場しました。

2周目終わり時点で、先頭に納家選手、その数秒後の集団に金子選手、伊藤選手、孫崎選手、中川選手、その少し後ろに田中選手がつけていました。塩田選手が少し出遅れ、集団より後方にいます。

3周目に納家選手が落車してしまい、無念のDNFとなります。また集団で大落車があり、それに優勝候補、早稲田のエース金子選手が巻き込まれてしまい、自転車が完全に乗れない状態に。そこで田中選手の自転車を使い、金子選手はレースに復帰しますが、集団とは遅れてしまいます。また田中選手の自転車も少し故障していて、金子選手は塩田選手の自転車に乗ることになります。田中選手、塩田選手共にタイムアウトになります。その絶望的な状況にサポート陣も言葉を失います。

その後は伊藤選手が先頭で引いて、集団に孫崎選手、中川選手という展開で進んでいき、5周目で集団がまとまります。その時点で金子選手は集団と3分以上差を開けてしまいます。なんとか完走してほしいと必死で応援しましたが、7周目でタイムアウトとなってしましました。この事実と壊れた原型をとどめない自転車は胸に来るものがありました。そんな中3名の逃げができてしまい、しばらくメイン集団とは離れています。残り13周のとき先頭と集団との差は2分半、その時数名の選手が集団から飛び出し、逃げ集団の人数が増えます。残り8周で集団もペースを上げていき、タイム差は1分半に縮まります。しかしそのあと先頭から飛び出す選手もいて、先頭のスピードは上がります。早稲田の残ったメンバー伊藤選手、孫崎選手、中川選手は集団で走っていました。残り3周、先頭の数名は集団に戻り、先頭1名の選手、40秒後に集団という展開でした。そこで孫崎選手などが反応して追うという状況のまま、人数は減ったものの、そのままゴールスプリントかと思われました。残り2周、中川選手がほかの選手と飛び出します。しかしラスト1周、1名の選手がアタックし、その選手が1位フィニッシュ。中川選手もくらいつき、3位でゴール!早稲田大学からロードレースで久しぶりの表彰台となりました。そのあと孫崎選手が15位、伊藤選手が20位でゴールしました。

誰も予想していなかった展開でしたが、早稲田大学から目標の3名入賞&ポイント獲得することができました。無念にもリタイアしてしまった選手もいる中、みんなの思いをつないで1年生にして3位入賞はとても素晴らしいと思います。様々な思いの中で、涙している選手やコーチの姿を見たら私たちサポートも自然に涙が出てきました。長いようで短いインカレがこれで終わりました。選手のみなさん本当にお疲れ様でした。

ロードレース総合成績は中川選手、孫崎選手、伊藤選手のポイント獲得によって4位という結果になりました。

また、トラック、ロードレースを合わせたインカレ総合成績は6位でした。


遠方より応援に駆けつけてくださったOBの方々、父兄の皆様、ありがとうございました。皆様の温かいご声援は大変励みになりました。また、遠征時ずっとサポートしてくださった鈴木監督、塩原コーチ、力強い応援をくださった矢内部長、大会の運営をしてくださった村岡先生、早稲田スポーツ新聞会の皆さん、皆様のお支え、心より感謝申し上げます。


インカレが終わり、部は解散期間となりました。各自で国体などの大会に向けて調整します。

また新たな体制となって早稲田大学自転車部は始動してまいります!今後とも応援よろしくお願い致します。


今大会を早稲田スポーツ新聞会さんが記事にしてくださったので、そちらも合わせてご覧ください。

トラック競技

ロードレース



皆様ここまで読んでくださってありがとうございました。

次回の試合は10月16日の新人戦になります。応援よろしくお願い致します!